無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
目の前に用意されてるのは、とても美味しそうなお菓子にスイーツ。
高級感溢れてて、食べるのを躊躇する。
「あの、でもいいんですか?」
「もちろん、いいよ。お礼だしね」
そう言われて戸惑ってしまうけど、聖君達が優しく笑ってるから、遠慮がちに座って口に運んだ。
途端に途方もない至福感が私の中を満たす。
「どう?」
「とっても美味しいです」
「それはよかった。料理人に伝えておくね」
嬉しそうな顔をした霖先輩に思わず聞いてしまった。
「それにしても、霖先輩の家は料理人がおられるんですね。もしかして、家がお金持ちなんですか」
「うん、まぁね」
何だか複雑そうな顔をした。
この話に触れちゃいけなかったみたい。
気まずい雰囲気が流れて、内心焦る。
「なぁ、霖!俺も食べていい?」
その空気をぶち壊すような明るい声で、雰囲気が和らぐ。
そのことにほっとして、上原先輩に感謝した。
「これ、由妃ちゃんのために料理人が作ったんだよ?」
「でも、俺に少しくらいくれてもいいじゃん!」
「分かった、仕方ないね。聖一君達はどう?」
「俺は甘いもの好きじゃないからな」
「俺も」
「確かにそうだったね」
仲良さそうに話してる姿を見て、やっぱり羨ましく思うけど……
それ以上にいいなって思う。
「由妃ちゃんはどんどん食べていいからね」
「あ、はい」
甘いものをたくさん食べて……
とても幸せな時間だった。