無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
由妃の存在自体が俺の癒し。
毎日会ってるはずなのに、全然由妃が足りない。
「またぼーっとしだしたなー」
「きっと由妃ちゃんのこと考えてるんだよ」
「逆に、それしか聖一が考えることなんてないだろ」
呆れ気味な視線を向けられても、由妃のことで頭がいっぱいだった俺は全然気にしなかった。
*
「聖君、これどうすればいいの?」
「あぁ、それは……」
黎が由妃を生徒会に連れてきたあの日から、由妃は定期的に生徒会の仕事を手伝ってくれるようになった。
由妃は仕事が早いから、俺達は大いに助かっている。
特に黎が。
生徒会メンバーは皆由妃を褒めてる。
俺としては由妃といれる時間が増えるわけだし、嬉しいけど。
由妃としてはいいんだろうか……
「どうしたの?聖君」
考え事をしていると、由妃が俺の顔を覗き込んできた。
首を傾げ俺の方を見る由妃は本当に可愛い。