無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


聖君の方に視線を向けると、


「穂希には関係ない」


いつもの表情できっぱりとそう言った。


「はぁ?聖一、酷くね!?」


「事実だろ」


「何で俺だけ限定なんだよ!」


「穂希がウザいし、うるさいから」


「聖一、ほんと俺に対する扱い酷いよな!」


言い合いしてる聖君と上原先輩を冴木先輩と霖先輩は呆れ気味に見てる。


いつもならつい笑ってしまうようなやりとりも笑えなかった。


訳の分からないモヤモヤが増していく。


どうして、聖君は告白されたって素直に言わないんだろう……


「由妃?どうかした?」


浮かない顔をしてるだろう私に聖君は心配そうな顔で話しかけてきた。


「あ、ううん。何でもないよ!」


そう、何でもないんだ……


私がこんな風にモヤモヤする理由は分からないけど……心配かけてしまうようなことじゃないから。


「由妃……」


「先輩方、さっさと仕事やりましょう?まだ終わってないですよね?」


「あぁ」

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