無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない！

聖君は何か言いたそうな顔をしていたけど、気にしないようにして。


そのまま作業をしていたら、この変な気持ちも忘れられる気がした。


「聖君はこれはどうすればいいの？」


「あぁ、これは……」


分からないところはいつも通り聖君に聞いて。


このモヤモヤした気持ちをぶつけるように仕事をこなした。


＊


もう消えたかなと思ったんだけど……


「ねぇ、聞いて！今朝、聖一様を見かけたの！」


「嘘っ、いいなぁ！朝から見かけることが出来るなんてラッキーでしょ？」


「えぇ、もう目の保養！近くで見ても、かっこよすぎるから！」


女の子達の話にモヤモヤ再始動。


本当にどうしたっていうんだろう……？


聖君の話はいつも聞いてたのに……　


それを聞いて、こんな気持ちになったことがなかったのに……


「ゆーき、どうしたの？」


「何か元気ないわね」


朝から気分が落ちていた私に幸ちゃんと莉里ちゃんが不思議そうな顔をして話しかけてきた。