無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「どうしたのよ、由妃」
「ううん、何でもないよ」
その返信を確認した後、スマホをしまった。
そのタイミングで先生が入ってくる。
「席に着いてください。授業が始まりますよ」
先生の指示にさっと動いて、皆座った。
その様子を満足そうに見ながら。
「号令お願い」
「はい。起立、礼」
いつものように授業が始まった。
大変申し訳ないけど、私は上の空。
目的は真帆に相談することだけど、真帆に久しぶりに会える……
嬉しいものは嬉しいよ。
まずは外出届をもらいにいかなきゃ。
あと、聖君に今日は生徒会の仕事の手伝いが出来ないことを言って。
頭の中でやらなきゃいけないことを整理していた。
*
放課後になって、外出届をもらいに職員室へと向かった。
「失礼します」
「あら、白嶺さん。どうしたの?」
「あ、えっと、外出届をもらいに来たんです」
「外出届ね。分かったわ、すぐ持ってくるから」