無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


「どうしたのよ、由妃」


「ううん、何でもないよ」


その返信を確認した後、スマホをしまった。


そのタイミングで先生が入ってくる。


「席に着いてください。授業が始まりますよ」


先生の指示にさっと動いて、皆座った。


その様子を満足そうに見ながら。


「号令お願い」


「はい。起立、礼」


いつものように授業が始まった。


大変申し訳ないけど、私は上の空。


目的は真帆に相談することだけど、真帆に久しぶりに会える……


嬉しいものは嬉しいよ。


まずは外出届をもらいにいかなきゃ。


あと、聖君に今日は生徒会の仕事の手伝いが出来ないことを言って。


頭の中でやらなきゃいけないことを整理していた。





放課後になって、外出届をもらいに職員室へと向かった。


「失礼します」


「あら、白嶺さん。どうしたの?」


「あ、えっと、外出届をもらいに来たんです」


「外出届ね。分かったわ、すぐ持ってくるから」

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