無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


そう言って、その先生は取りに行ってくれた。


その時間はたった数分。


「ごめんね、お待たせ。はい、どうぞ」


外出届を手渡されて、それに自分の学年と名前を書いた。


「書けました」


「じゃあ、もらうわね」


「はい」


手渡した時にそに先生と目が合って。


「今日は皇君と一緒じゃないのね。1人でどこかに行くの?」


そういえば、この先生ってあの時の先生だ……


確か、聖君の担任の先生なんだよね。


「はい、そうです」


「そうなのね。じゃあ、気をつけていってらっしゃい」


「はい、いってきます」


ぺこりと頭を下げて。


「失礼しました」


そう言ってから、職員室を出た。


あとは聖君達に言うだけ。


聖君に言えばいいんだよね。


聖君達の教室を覗き込むと、まだ聖君がいた。


他の先輩方は見えないから、もう行っちゃってるのかな。


聖君がまだ行ってなくてよかった。


「あの、聖君……じゃなくて、皇先輩を呼んでもらえますか?」


「あぁ、聖一な!了解!」

< 148 / 230 >

この作品をシェア

pagetop