無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
そう言って、その先生は取りに行ってくれた。
その時間はたった数分。
「ごめんね、お待たせ。はい、どうぞ」
外出届を手渡されて、それに自分の学年と名前を書いた。
「書けました」
「じゃあ、もらうわね」
「はい」
手渡した時にそに先生と目が合って。
「今日は皇君と一緒じゃないのね。1人でどこかに行くの?」
そういえば、この先生ってあの時の先生だ……
確か、聖君の担任の先生なんだよね。
「はい、そうです」
「そうなのね。じゃあ、気をつけていってらっしゃい」
「はい、いってきます」
ぺこりと頭を下げて。
「失礼しました」
そう言ってから、職員室を出た。
あとは聖君達に言うだけ。
聖君に言えばいいんだよね。
聖君達の教室を覗き込むと、まだ聖君がいた。
他の先輩方は見えないから、もう行っちゃってるのかな。
聖君がまだ行ってなくてよかった。
「あの、聖君……じゃなくて、皇先輩を呼んでもらえますか?」
「あぁ、聖一な!了解!」