無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


近くにいた人に話しかけてお願いすると、快く引き受けてくれた。


「おい、聖一!女の子が呼んでるぞ!」


「あぁ、分かった」


こっちに目を向けた聖君と目が合う。


途端に驚いたような顔をされた。


「由妃」


すぐにこっちに近寄ってきた。


「どうかした?」


「あ、えっと、今日はちょっと用事があって、生徒会のお手伝いが出来ないから。冴木先輩達にも伝えてもらえないかな?」


「あぁ、そういうことか。分かった。黎達にも言っとく」


「ごめんね」


「由妃がいないと大変だけど、元より由妃は生徒会メンバーじゃないんだし、謝る必要ないから。俺達はいつも助かってるよ。たまには休憩も必要でしょ」


なんて言ってくれる優しい聖君。


そんな人達だから、私は手伝いたいと思えるんだよ。


「うん、ありがとう」


「由妃がお礼を言うのはおかしい気がするけど」


お礼を言った私に聖君は笑った。


「じゃあ、由妃。俺生徒会室に行かないといけないから」


「あっ、うん。頑張ってね、聖君」


「ありがとう、由妃。頑張るよ」

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