無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
手伝えない申し訳なさからエールを送ると、優しい笑顔で応えてくれた。
その笑顔に心臓がドキッと高鳴る。
ほんとにどうしちゃったのかな、私は……
今は無理矢理振り払って、真帆と待ち合わせしてる場所へと向かった。
駅前のカフェだから、少し遠い。
真帆、もう着いてるかな……?
確か、あそこは東高校から近いし。
もう着いていてもおかしくない。
待たせたら悪いし、急がないと……
少し足を速めて、目的地へと急いだ。
「いらっしゃいませー!」
カランカランと音と共に扉を開けると、店員さんの元気な声が響いた。
「お1人様ですか?」
「あ、えっと……」
真帆、いるかな……?
店内をぐるりと見渡すと、真帆らしき人を見つけた。
「ここで待ち合わせしていて、多分もうここに着いてると思うので」
「そうでしたか。なら、その人がいる席へどうぞ」
違ってたらまずいなと思いながら、その席へと向かった。