無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「真帆」
声をかけると、その人はこっちを見た。
「あ、由妃!」
その姿は正真正銘真帆だった。
よかった、人違いじゃなくて……
「久しぶりだね、真帆」
「えぇ、久しぶり!」
久しぶりに逢った真帆は綺麗になっていた。
こんなに綺麗になってるから、学校ではモテてるんだろうな……
「ほんと綺麗になったわね、由妃」
「ふふっ、ありがとう。そういう真帆の方が綺麗だよ」
優しいお世辞に笑ってそう言うと、呆れ顔をされた。
「ほんと相変わらず。まぁ、いいわ。それで、由妃。相談したいことって何?」
すぐに本題に入ってくれて、私は幸ちゃんや莉里ちゃんに言ったことをそのまま話した。
真帆は何て言うかな……?
「なるほどね。由妃はそのモヤモヤしてる理由が分からないと。自分の気持ちにも鈍いのね、由妃は」
何か、また呆れられてる……
鈍いって、そんなに鈍いのかな……?
こに感情はそんなに知っておかなきゃおかしいものなの……?