無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「ううん、聞いてないよ」
「ていうか、知らないわよね。昴、あなたが留学して数年後に引っ越したし」
「あ、ううん。それは昴から聞いてるよ」
「そうなの?もしかして、やりとりとかしてた?」
「まぁ、少しだけ。昴が引っ越したと聞いた後からだけど」
突然だったんだよね。
急に連絡が来て、しかもその相手が昴だったから、あの時は驚いたな……
「そうなのね。今もやりとりしてるの?」
「ううん、今は全然。元気にしてるかなぁ、昴」
「昴のことだから、元気にしてるわよ」
「うん、そうだね」
懐かしい気持ちになりながら、真帆といろいろ話した。
留学中のことだったり、真帆の高校生活のことだったり。
あっという間に時間が経ち、もう外は暗くなっていた。
「もうそろそろ帰りましょ」
「そうだね」
ここでお開きにし、真帆とは別れた。
もう夜ご飯の時間だし、急いで帰らないと……
急ぎ足で、寮へと向かった。