無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「ただいま戻りました」
「おかえり、由妃ちゃん!」
「由妃ちゃん、おかえり」
「ようやく戻ったか」
「由妃、遅かったね」
「すみません。すぐ作りますね」
誰1人として咎めなかったけど、遅くなってしまったことに申し訳なく思ってすぐに料理に取りかかった。
急いで作ったから、簡単なものしか出来なかったけど……
「相変わらず美味っ!」
「ほんと美味しい」
「美味いな」
「由妃の料理は安定して美味しい」
先輩達が本当に美味しそうな顔で食べてくれるから、本当に嬉しい。
作り甲斐がある。
「よかったです」
私もさっさと食べて、部屋に入った。
椅子に座って、さっそく少女漫画を手に取った。
これを読めば、分かるんだよね。
本当なら予習や復習をしなきゃいけないんだけど……今日は仕方ないということにさせてもらおうかな。
こういうところで差が付くんだろうなとは思うけど、ちゃんと分かりたいと思ったからやめなかった。