無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


黙々と読み進めていくと、私に共通するところがあって……


「モヤモヤって……」


今の私と同じ状況だ……


ページをめくる手を止めずに読み進めていくと……ちゃんと私が知りたい感情が描いてあった。


「恋……?」


このモヤモヤする気持ちが恋によるものだとしたら……


だったら、私は聖君に恋をしてるってこと……?


聖君の顔を思い浮かべた途端、ドクンと心臓が高鳴り、一気にかぁと顔が赤くなるのを感じた。


「うぅ、顔が熱い……」


これが恋、なのかな……?


ううん、これは確実に恋だよね。


今までこんなことなかったもん。


「どう、しよう……」


少女漫画を通して聖君への気持ちが恋だと自覚した私。


自覚した途端、もう普通ではいられない。


明日から、聖君とどんな風に接すれば……


もう今までどうやって接していたのかも分からなくなった。


その日はあまり眠ることが出来ず、朝を迎えた。

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