無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
――だったんだけど、妙によそよそしい。
最近、由妃の様子が変だ。
「由妃さ、最近様子がおかしいけど、何かあった?」
「う、ううん。何もないよ」
今だって、目も合わせない。
今までなら、ちゃんと目を合わせて答えてくれていたのに。
「由妃……」
「え、えっと、じ、じゃあ、私先生のところに行ってくるね」
さらに追求しようとしたら、逃げられた。
……何か、避けられているような気もする。
俺、避けられるようなことしたっけ……?
「由妃ちゃんも分かりやすいね」
由妃が出ていった後、霖が苦笑いを浮かべてそう呟いた。
まるで由妃の様子がおかしい理由を知っているかのように。
「霖は分かってるのか?由妃の様子がおかしい理由」
「うん。由妃ちゃんの様子を見てたら、何となく」
由妃の様子……あれで分かるものなのか。