無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「ほんと整ってるなー」
「そうだよね。僕もそれは思うよ」
「まぁ、確かに整ってるな」
クールそうな人も会話に入ってきた。
私の顔が整ってる……?
生徒会の人は皆して目が悪いんだろうか……
「いい加減にしなさい。ほら、生徒会長も何か言って」
「あぁ、はい」
生徒会長……って、あっ!
そういえば、聖君って生徒会長だよね?
ってことは、この人が聖君?
生徒会長さんの顔を改めて見てみると、どこか聖君の面影があった。
何で気づけなかったんだろう。
よくよく見れば気づけたはずなのに……
悔やみながら、聖君の顔をじっと見つめる。
私が留学したのは小学校を卒業した時で、聖君はぎりぎり中学2年生かな。
その時より、明らかにかっこよくなってるし、大人っぽい。
ついつい見すぎてしまっていると、バチッと目が合う。
一瞬、2人だけの空間にいるような気分になった。
でも、はっと我に返ったのは私の方で……
「あ、えっと。私の名前は白嶺由妃です。よろしくお願いします」
慌てて自己紹介をして頭を下げた。
「由妃……?」
小さく呟かれた私の名前。
反射的に顔を上げて、にこっと笑いかけた。
「うん、そうだよ。聖君、久しぶり!」
本当は抱きつきたかったけど、人前だから我慢した。