無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


ギロッと睨みつけた。


これで大人しくなるだろうと思ったんだけど……


「霖ー、聖一が怖いんだけど!」


すぐにうるさくなる。


黎や霖はどちらかと言ったら物静かなタイプだから、余計にそう感じるんだろうけど。


「穂希が調子に乗るのが悪いんでしょ」


「ちょっ!霖も冷たいんだけど!」


泣き真似をし出した穂希。


そんな穂希を黎も呆れ気味に見ていた。


まぁ、結構霖もはっきり言うタイプだからな。


穂希に対しては妙に辛辣。


でも、霖と穂希は初等部から一緒らしいし、仲良いからこその態度なのかもしれない。


「まぁ、いずれ落ち着くだろ。聖一はあんた気にしなくていいと思うぞ」


穂希のことは無視して、さっきの会話を続けた黎。


黎が言うなら、多分そうなんだろう。


「ならいいけど」


由妃の様子がおかしい理由を黎達が分かっているのが気に食わない。


由妃の様子がおかしい理由が俺にあるのかもしれないから、何とも言えないけど。


「よし、さっさと終わらせるぞ」

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