無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!

準備と練習



【由妃side】


恋を自覚してから、聖君にはよそよそしい態度をとってばっかりだったけど、だいぶそれも落ち着いてきた。


聖君には申し訳なかったな……


「だいぶ落ち着いたみたいね、由妃」


「うんうん、ほんとよかったー。由妃が避けてる時、皇先輩が気の毒で仕方なかったよ」


不意に、幸ちゃん達にそう言われて恥ずかしかった。


「にしても、まさかの漫画で自覚するっていうね」


「確かに。そんな人見たことないから、びっくりだよー」


幸ちゃん達には自覚した次の日に自分の気持ちを打ち明けていて。


物凄く驚かれた。


『鈍い由妃が自分で自覚したの!?』


『どうしてそれが恋だって分かったのよ?』


ただ、幸ちゃん達は自覚したことに驚いてるみたいだったけど……


漫画を読んで自覚したって言ったら、もっと驚いてたね。


今さっきみたいに。

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