無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
その前に、前のようにタメ口で聖君って呼んじゃってるけど……
「あれ?2人は知り合い?」
私と聖君を交互に見てくる生徒会の方達。
理事長先生だけは私と聖君が幼馴染みだってことを知ってるから、驚いていない。
「はい、幼馴染みなんです」
「あっ、てことは君なんだ?聖一がずっと好……」
「それ以上余計なこと言うなよ」
途中で聖君が遮ってしまったけど、すの続きは何だったんだろう……?
不思議そうな顔をしているであろう私の頭を撫でられた。
「気にしないでいいから」
なんか、気になるけど……
でも、聖君は教えてくれないみたいだから、諦めた。
「思いっきり話が逸れてるが、ちゃんと自己紹介しなさい」
理事長先生は呆れ気味にため息をつき、聖君達に目を向けた。
「俺は自己紹介する必要ないと思うけど、一応言っとく。俺は皇聖一。高3。生徒会長だから、分からないことがあれば何でも聞いて。由妃」
「俺は冴木黎(さえきれい)。高3で副会長だ。まぁ、ほどほどによろしく」
「俺は上原穂希(うえはらほまれ)!高3で会計だよ!可愛い子なら大歓迎だから、何でも聞いてね!よろしく!」
「僕は神無月霖(かんなづきりん)。同じく高3。僕、名字で呼ばれるの好きじゃないから霖って呼んでね。よろしくね」