無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
聖君は優しく笑って、返してくれた。
「聖君、今回の特別競技もお姫様抱っこで走るリレーなの?」
「まぁ、聞いた限りでは。少しグレードアップするとは言ってたけど」
グレードアップ……?
どんな感じになるんだろう……?
「そっか。それと、私重いだろうから。ごめんね」
「由妃が?むしろ、軽すぎるくらいの重さじゃない?」
「そんなわけないよ」
「どうだかね」
どうして、そんな風に思えるのか分からないけど……
本番までにもっと痩せないと……
この体重のままだと、聖君が大変だ。
「痩せる必要なんてないのに。今でも折れそうなくらい腕とか細いし」
私の思考を読んだようにそう言って、眉をひそめた。