無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
と言った後で、何だか告白みたいに聞こえるかもと焦ってしまう。
そんな私の内心に全く気づいてない様子で。
「なら、よかった」
ほっとしたような笑顔を浮かべた。
私が嫌々受け入れたと思ったのかな……?
そんなわけないのに……
聖君には私の気持ちが伝わってないんだよね。
今は無理だけど、いつかは……
「いつか必ず伝えるからね」
「……何の話?」
「ふふっ、何でもないよ」
不思議そうな顔をしている聖君に笑った。
―――そんな私達のやりとりをスガ君が切なそうな眼差しで見ていたなんて、私は知らなかった。
*
今日は初の練習。
今はバトンの受け渡しの練習。