無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「よし、今度はOK!一旦休憩しよう!」
3年生の先輩の声で休憩時間になった。
陸上部の先輩で、教えるのも上手い。
その分厳しくもあるけど、どんどん上達していった気がする。
「由妃」
「あ、聖君」
「隣いい?」
「うん、いいよ」
いつも通りを装うけど、内心は凄くドキドキしてた。
聖君が隣に座って、よりドキドキが高まる。
「由妃、疲れてない?」
「あ、うん。そんなに疲れてないよ」
全く疲れてないと言ったら嘘になるけど、疲れてると言えるほど疲労が溜まってるわけでもない。
「聖君は疲れてない?」
「俺はそもそもそんなに走ってないし」
あ、確かにやっとバトンが最後までスムーズに繋げれるようになってきたもんね。