無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
ドキドキの体育祭
体育祭当日。
「はぁ、面倒くさい」
「体育祭なんてなくなればいいのにー」
私からすると待ちに待った体育祭なんだけど、幸ちゃんや莉里ちゃんは違うみたい。
嫌そうな顔で呟く幸ちゃん達に苦笑いを浮かべた。
「私は楽しみだよ?」
「はいはい、由妃はそういう子でしょうね」
「共感出来なーい」
な、何だか寂しい……
けど、私みたいに体育祭を楽しみにしてる人はきっといるよね。
聖君はどっちかと言ったら、幸ちゃんや莉里ちゃん寄りかなぁ……
「由妃、もうそろそろ行かなきゃよね?」
「あ、うん。そうだね」
幸ちゃんの言葉に時計を見ると、確かに集合時間まであと少ししかなかった。