無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「あの、私なら大丈夫ですからお構いなく。何とかして自分で運びます。先輩方の手を煩わせるわけにはいきませんから」
手伝ってもらえるなら手伝ってもらいたいけど、私はお邪魔させてもらう立場だし、生徒会ということは仕事も忙しいに違いない。
そんな中で手伝ってもらうことなんてできないよ。
「由妃ちゃんっていい子だね」
「ほんと優しすぎ!」
「白嶺、俺達に気を遣わなくていいからな」
「由妃がなんて言おうと俺は手伝うから」
先輩方は皆優しい人ばっかりだ。
「えっと、じゃあお願いします」
私はおずおずと頭を下げた。
そんな私に先輩方は優しく笑って、教科書などを運んでくれた。
たくさんあった物はすぐになくなっていって。
先輩方は運ぶのを手伝ってくれたんだけど……私の物なのに、私が1番少ないってどういうことだろう。
いいのかな……?
「由妃。俺達と同じ寮になるわけだけど、大丈夫?」
「あっ、うん、大丈夫だよ」
その話、ちゃんと話しておられたんだ……よかった。
でも、聖君達はいいのかな……?
私が勝手にいいと言ったけど、聖君達にとってはよくないよね。
「あの、先輩方は私が同じ寮でいいんですか?」
「俺は全然OK!可愛い子なら、むしろウェルカムだよ!」
「僕もいいよ。由妃ちゃんみたいな優しい子が一緒で嬉しい。仲良くなりたいなって思うしね」
「俺も別に」
「嫌だなんて思うわけない。由妃と一緒にいられる時間が増えて、俺は嬉しいよ」