無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「あれ、由妃ちゃんだよな」
「うわ、めっちゃ可愛い!」
「ツインテールがあんなに似合うの由妃ちゃんくらいだよな~」
移動の途中、私の方を見ながらコソコソと何か呟いていた。
な、何だろう……
悪口でも言われてるのかな……?
だったら、悲しいな。
「白嶺」
そんな風に思っていると、声をかけられた。
この声は冴木先輩かな……?
「あ、冴木先輩」
振り返ると、思った通り冴木先輩だった。
そういえば、冴木先輩も障害物リレーに出るんだったね。
「冴木先輩、一緒に頑張りましょう」
「あぁ」
笑いかけると、冴木先輩も微笑み返してくれた。