無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
そんな顔をしても不思議じゃない。
まぁ、女の子が可哀想に気もするけど……
そんなことを考えながら、冴木先輩と選手が集まる場所に向かった。
「由妃、こっちこっちー!」
同じ障害物リレーに出場するうららちゃんが私の方に向かって手を振った。
私は1年生のところ、冴木先輩は3年生のところに行く。
「由妃、ツインテール似合ってるよ!可愛い!」
「ありがとう、うららちゃん。この髪型は莉里ちゃんがやってくれたんだよ」
「へぇ、莉里が!さすが、莉里!」
友達が褒められるのは本当に嬉しい。
「そこ私語をしないで」
話してたら怒られてしまい、私達は口を噤んだ。