無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
優しい笑顔と言葉に、せっかく収まっていた熱がぶり返す。
もうずるいよ、聖君……
「なぁ、霖!何か更に甘々具合が増したと思わない?」
「うん、ほんとそれ。この状態で付き合ってないというのが不思議でならない」
「先輩達もそう思いますよね?ほんっと焦れったくてー」
「まぁ、こればっかりは本人達の問題だから仕方ないわね。いい加減付き合ってもらいたい気持ちはあるけど」
その間に先輩達は何やらこそこそと小さな声で話し合っていた。
「そこ、うるさい」
「地獄耳!」
「穂希は特にうるさい」
「相変わらず酷っ!」
あはは、こういう時でも相変わらずだね……
「そんな言い争いしているうちに黎君の出番になったんだけど?」
「えっ、マジ!?」
「ほんとほんと。ほら」
霖先輩が指を指した先には冴木先輩がいた。
ってことは、いつの間にか2年生の障害物リレーが終わっちゃったんだ……