無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
そんなことを思いながら、冴木先輩の方に視線を移す。
冴木先輩の出番は終わり、次の走者にバトンが渡されていた。
すみません、冴木先輩……
あまり見てませんでした……
そう心の中で謝った。
「おー、今のところ1位だ!」
「このまま1位をキープできたらいいね」
「まぁ、でも前半に足速い奴集めてるから、勝負は分からないな。追い抜かれて負けることだってある」
「えー、そういうこと言うなよ、聖一!このまま1位キープできるかもしれないじゃん!アンカーの奴速いしさ!」
へぇ、そういう作戦なんだ……
どうなるのかな……?
結果としては――。
「やったー!1位だ!」
「障害物リレーの赤組の順位、全部いい方だったね」
「確かに。1年と2年は2位だし、3年は1位。今のところ、いいスタートだな」