無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


「じゃあ、俺もうそろそろ行くから」


「えっ。あっ、そっか。次は聖君が出場する借り人競争だもんね。頑張ってね、聖君」


「ありがとう、由妃。何引くかは分からないけど、もしかしたら由妃を借りることになるかもしれないから、その時はよろしく」


「あ、うん。その時はもちろん協力するよ」


ドキドキとまた心臓がうるさくなる。


私を借りるって……


あ、幼馴染みを引いたらってことかな……?


それでも、十分嬉しいけど……


「おっ!聖一、当たりを引くつもり?」


「まぁ、引けたらいいなとは思うけど」


当たり……?


それって、何だろう……?


「いいじゃん!頑張れよ、聖一!」


「僕も応援してるよ」


「穂希も霖もありがとう。それじゃあ、行くから。また後で」


聖君が去った後、聞いてみることにした。


「あの、当たりって何ですか?」


「あー、そっか!知らないんだね!でも、まぁそれは教えられないかなー!」


でも、それは教えてもらえないみたい。

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