無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「でも、聖一君がいるんだから、大丈夫じゃない?」
「あぁ、そうだな。聖一は信頼できるし、大丈夫だよな」
私が行った後、お母さんとお父さんはそんな会話を繰り広げていた。
そんなことも知らずに、白百合学園に向かう。
どんなところかな、白百合学園って……
途中から編入するわけだから、友達もできるか心配だなぁ……
不安と期待が入り混じって、ドキドキする。
でも、楽しみなことに変わりはないけどね。
白百合学園に着くと、思わずぽーっと見惚れてしまう。
とても大きくて、綺麗な建物。
校門を潜り抜けてると、花壇が中央に見えた。
咲いている花はこの学園と同じ名前の白百合。
とっても綺麗。
お世話している人が大切にしてるんだろうな……
花壇に魅入っていると、たくさんの視線を感じ顔を上げた。
何だろう……?
私が編入生って分かるからかな……?
妙にたくさんの視線を感じる。
早いとこ、職員室に行った方がいいかな。
「うわ、あの子めっちゃ可愛い!」
「アイドルかモデルみたいだな!」
「あんな子、この学園にいたっけ」
なんか言われてるけど、とりあえず無視。