無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


嫌なこと言われてないといいけど……


そんなことを思いながら、職員室に向かった。


でも、場所が分からない。


誰かに聞かないと……


ちょうど通りかかった人に聞いてみた。


「あの、すみません」


「あ、はい。な、何ですか?」


真面目って感じの雰囲気の人に話しかけた。


ちゃんと教えてもらえそうだから。


何故か挙動不審だけど。


「職員室ってどこにありますか?」


「そ、それなら、ここをまっすぐ行って、突き当たりで左に曲がったら、職員室って書かれたプレートが見えるので、そこが職員室ですよ」


「ありがとうございます」


お礼を言って、言われた通りまっすぐ行く。 


そして、突き当たりで左に曲がった。


すると、職員室って書かれたプレートが見えた。


ここだね。


そう思って、扉を軽く3回ノックした。


「失礼します」


そう言ってから、扉を開く。


私の中での職員室に入る時の礼儀だ。


「あなたが編入生さん?」


「はい。私、白嶺由妃です」


「白嶺さんね。私は担任の増田智実よ。白嶺さん、職員室による前に理事長室に行った?」


「あ、行ってません」


「行ってきなさい。それから、職員室に一緒に行きましょう」


「はい」

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