無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「あ、あそこにいるよ。由妃」
莉里ちゃんが指を差した先には、聖君がいた。
よく見てるなぁ、莉里ちゃん。
そう思いながら聖君を見ると、面倒くさそうな顔でやる気がなさそうな感じ。
やっぱり聖君は変わってないな……
その様子にクスッと笑う。
「あ、次私達みたいね」
「あー、行きたくない」
そうしている間に、私達の番になっていた。
ゾロゾロと校庭に移動する。
「あー、さらに暑ーい」
「もう、莉里。余計に暑く感じちゃうじゃない」
校庭に出ると、莉里ちゃんの言うとおりさらに暑さが増した気がした。
日陰でも涼しい方だったみたい。
「しょうがないでしょー。だって、夏並みの暑さなんだもん」
「まぁ、確かにそうだけど」
「ほんと今日は暑いよね」
ある意味今日はちょうどいい天気かもしれないけど、何もこんな日にやることはなかったと思う。
最初に幸ちゃんや莉里ちゃんが言っていたことと同じことを思ってしまった。
「よーい、スタート!」
まずは女の子からで、女の子が終わったら男の子。
何回も同じやり取りが行われてるのを見ていたら、少し緊張してきた。
だって、皆速いから。