無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「ねぇ、白嶺さんのこと由妃って呼んでもいい?私のことは名前で呼んでくれていいから!」
「うん。もちろんいいよ。私もうららちゃんって呼ばせてもらうね」
うららちゃんと友達になれたことも嬉しくて、よりいい気分になる。
そのまま話しながら一緒に戻った。
「由妃、お疲れ!」
「速かったよ、由妃!」
「うん、本当に速かったよ。お疲れ様、白嶺さん」
「ありがとう」
戻ると、皆労いの言葉をかけてくれたり、褒めてくれたりした。
隣にいたうららちゃんは友達に囲まれている。
「にしても、由妃何秒だったの?」
「6.8秒だったよ」
「6.8!?」
「由妃、すごーい」
「予想以上に速いね。白嶺さんは凄いよ」
そんなに凄いのかな……?
まぁ、もしかしたら女の子の方では速い方になるのかもしれないけど……
「ほんとハイスペックで凄いわ。あなた達幼馴染みは」
感心したように呟かれた言葉に違和感を感じた。
幼馴染み……?
「聖君がどうかしたの?」
「由妃、見てないの?」
「そういえば、ちょうど由妃の番だったね」
あ、もしかして私が走る時に騒がしかったのは聖君の影響……?