無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


職員室を出て、理事長室へ。


理事長室って、職員室よりも緊張しそう……


理事長室の前に立つと、一息ついてから、ノックをして、「失礼します」と言ってから中に入った。


「やぁ、君が白嶺由妃さんかな」


「はい、そうです。すみません。理事長室に先に行くの忘れてました」


「ハハハ、いいんだよ。君は正直者だね。我が学園としては、君みたいな優秀な生徒が入ってきてくれて嬉しい限りだよ」


「そんな……私より優秀な人なんてたくさんいますよ」


「いや、なかなかいないよ。ここの入試で満点を取る人なんて。僕が見た限りでは、君も合わせて2人しかいない」


私、満点だったんだ……知らなかった。


それより、もう1人って……


「そうだったんですね。満点だったなんて知りませんでした。あの、2人ってことはもう1人いるんですよね?もう1人って誰ですか?」


もしかしたら、私の知っている人かもしれない……


「あぁ、この学園の生徒会長の皇聖一君だよ。君は知らないだろうけど」


やっぱり聖君だ。


聖君、ここの生徒会長なんだ……


本当に優秀なんだろうな……


聖君の昔の姿が頭に思い浮かんできた。 


昔よりも大人っぽくなってるだろうな……

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