無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
言い合いしていた2人も参戦してきて、反応に困ってしまう。
それはいいのかな……
「白嶺さんは温厚そうだし優しそうだから、そんな姿を想像出来ないんだよ」
そして、スガ君までも参戦してきてそう言われた。
とりあえず、褒められてるの、かな……?
「全員終わったから、次移動だよー!」
その時、体育委員の呼びかけがあって、移動が行われた。
だから、その話は終わって、莉里ちゃんと幸ちゃんの嬉しそうな声が上がった。
「やったー!嬉しいー!」
「ふぅ、これでこの暑さから解放されるのね」
2人共、移動する度に文句言ってたし、嬉しいよね。
中の方がまだ暑くない方だし、私も出来れば中の方がいいかな。
もう外の競技は終わったから、これから中の競技に行くことになるけど。
聖君達はどうかな……?
不意に気になって後ろを振り向くと、私達がさっき行った走り幅跳びの方に移動していくのが見えた。
次からはもう見えないかも。
それを残念に思いながら、校庭を後にした。
*
握力、シャトルラン、長座、反復横跳び、上体起こし。
体育委員のおかげで効率よくでき、結構早めに終わった。