無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


なんか、そういうところ聖君に似てるな……


この時、私は無意識に笑っていた。


「もう!あ、スガはどうだったの?」


「俺?俺もAだったよ」


何でもないことのように言うけど、スガ君も凄い。


「さらっと言うね~」


「そういう小松もね」


その会話に驚いた。


もしかして、うららちゃんも初等部から同じなのかな……?


それを聞こうとすると、同時に先生が入ってきた。


「皆、ホームルームを始めるから席着いて」


その一言で、皆が席に着く。


「えーと、今日は暑い中よく頑張ったわね。明日からも頑張りましょう。じゃあ、号令お願い」


今回も簡潔に終わって、放課後になった。


幸ちゃん達に挨拶を言ってから、特別寮に向かう。


視線は少し感じるけど、昨日みたいに話しかけられることはない。


普通に話しかけられるのはいいけど、昨日みたいなのは困るから安心。


「あ、由妃ちゃん!」


向かってる途中で、聖君達にばったり会った。


カードキーは聖君達が持ってるから、いなかったら私は入れない。


ちょうど良かった。


「一緒に行こう?」


「はい」

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