無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
  

中学の時も生徒会に入ってなかったから、これで初めて生徒会室に入ったことになる。


他のところを知らないけど、本当に広いと思う。


「助っ人を頼んだ」


「助っ人?」


「それは誰なの?」


「ほら、白嶺」


「えっ、わっ……」


押し出されて、冴木先輩の前に出てしまった。


途端に注目される。


「えっ、由妃ちゃん!?」


「ちょっと、黎君!さすがに由妃ちゃんに手伝ってもらうのは悪いよ!」


「でも、この数だとなかなか終わらないだろ。聖一は寝てるしな」


呆れたような視線を向けた。


その視線の先にいるのは、もちろん聖君で。


「まぁ、確かに」


「由妃ちゃん、お願い出来る?」


「あ、はい。やることを指示してくだされば」


「ありがとう、助かる!」


お礼を言われて、少しまごまごしてしまった。


私邪魔にしかならない気がするから、少しは役に立たないと。


「あの、何をすればいいですか?」

「まずは聖一を起こしてくれ。仕事をやってもらわないと困るからな。起こす時は叩き起こしてもいいぞ」


「あはは。はい、分かりました」

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