無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「そこ、イチャつくなよ」
とそこで、冴木先輩からもの凄く呆れたようや声がして我に返った。
い、急いで離れないと……!
「あの、聖君。離して」
「あぁ、分かった」
名残惜しそうに離された。
冴木先輩達がいるのに……恥ずかしい。
「ていうか、黎。何で由妃を……」
「お前が仕事しないから呼んだんだ」
「は?俺、仕事したけど」
「それは自分の分だろ。今日は大量に仕事があるんだ。手伝ってもらわないと困る。このままじゃ終わらないからな」
「チッ。はぁ、分かったよ」
舌打ちしたけど、面倒くさそうな顔で渋々頷いた。
ほっ、よかった。
「じゃあ、白嶺。今度は……」
「由妃に仕事をやらすのか?」
「聖一、遮るなよ。手伝ってもらった方が効率いいだろ」
「でもな……」
「聖君、私は別に大丈夫だよ。それに私1人でも増えた方が負担が減ると思うよ」
「……由妃がいいならいいけど」
聖君達は生徒会に入ってるんだもん。
負担が大きいだろうし、私は部活とかも何もしてないから、こういうところで役に立たないと……!