無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「分かりました」
「やったー!ありがとう、由妃ちゃん!それで、聖一は全部由妃ちゃんにやらせる気かな?」
「チッ。分かった、やる」
舌打ちして不服そうな顔をしつつも、私と一緒に手伝う聖君。
こんなこと思っちゃいけないかもしれないけど、いいなって思ってしまう。
……私もこの中に入りたいな。
生徒会役員じゃないし、無理なんだろうけど……
せめて、こうやって手伝っていきたい。
「聖君、これはどうすればいいかな?」
「あぁ、それは……」
分からないことは聖君に聞いた。
すると、分かりやすく丁寧に教えてくれる。
「聖一」
上原先輩達も分からなかったら聖君に聞いていて、頼りにされてるんだなって思う。
さすが、生徒会長。
無気力だけど、なんやかんや真面目なところもこういう時は出るよね。
かっこいいな……
テキパキと指示を出してる聖君に感心しながら作業をこなした。
「ふぅ、終わったー!」
「ようやくだよ」
「だいたい量が多いんだよな」