無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


凄いな、冴木先輩は……聖君達のことをそれだけ理解してるってことなんだろうけど。


そう思ったら、微妙な気持ちになった。


「仕事終わったし、もう寮に戻るか」


「賛成ー!」


寮に戻ることになって、全員生徒会室を出て寮へ向かおうとしたら……


「お前ら、妙に早いな。もう終わったのか?」


後ろから聞き覚えのある声が。


振り向くと、大橋先生っていう数学の先生がおられた。


「はい、終わりました」


「ふーん、そうか」


冴木先輩の言葉につまらなそうな顔をした大橋先生。


普通は労うところだよね……?


先生としてはあり得ない顔と言葉を発した大橋先生に唖然としていると……


「おぉ、そうだ。せっかくなんだが、学園の近くにある三田川の掃除をしてくれんか。頼まれっとな」


更なる仕事を増やしてきた。


今から……?


そもそも、そういうのは最初に言うべきだと思いますけど……


「今からですか?」


「もちろんだ」

  
さも当たり前みたいに言うけど、おかしいよ……


結構遅い時間帯なのに……

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