大っ嫌いなのに………
「…………っ!! 」
ぶつかって身体が痛いけど、目の前をみるとそれよりもヤバすぎることに気づいた。
鬼の形相の和樹くんがいた。
「叶花っ! 、何逃げようとしてるの!! 」
和樹くんに怒鳴られた。
和樹くんって怒らせると怖いんだよ。
しかも怒っているのは和樹くんだけではなくて樹先生もだ。
樹先生の鋭い視線に耐えられなくて、自分から口を開く。
「ごめんなさいっ… 」
「今日謝るの2回目で何もわかってないだろ?
何がごめんなさいなのか言って!? 」
樹先生は腕を組み、低い声でそう言った。