大っ嫌いなのに………

それから、俺は叶花ちゃんの手を引っ張って病室へ。


「叶花ちゃん、点滴しよっか?」


「やだ。どこもしんどくも苦しくもないもん 」

「うん。でも、やらないと叶花ちゃんの体力が回復しないから 」

「なんで…?グスッ しなくても大丈夫だもん 」


「さっきも血を取っただけでフラフラだったでしょ?
今は自覚症状なくてもどんどん辛くなっちゃうからね
これ頑張れたら入院中は多分痛いことないから少し頑張るよ 」


そう言ってから、叶花の担当看護師さんに点滴を持ってくるように連絡を入れると、

看護師さんはすぐにきてくれた。




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