大っ嫌いなのに………
「いっ…いたい。痛いよ…グスッ 」
「針入った? 」
「はい、入りました 」
良かった。
「ありがとう。やっぱり叶花ちゃんの担当看護師さんだから針刺すの上手いな 」
叶花ちゃんの血管は細いから、腕の良い看護師さんと言っても難しいはずだから、少し心配してたけど、一発で成功させてくれてそんな心配は無用だった。
いくら上手とはいえ針を刺したわけだから叶花ちゃんは大泣きだけど。
「よしよし。もう針入ったから痛くないよ。疲れちゃうから泣き止もう ?」
「グスッ…ぃたかった…。 」
「そっかそっか。痛かったのに我慢してくれたんだな。叶花ちゃんは頑張り屋さんのいい子だね 」
グズる叶花ちゃんを抱きしめて、背中をポンポン撫でて寝かしつけた。