大っ嫌いなのに………
「叶花ちゃん、少し頑張る時間だよ 」
「グスッ………グスッ… やだっ ケホッ ゴホッ…」
「叶花、発作出ちゃうから泣かないよ
抱っこしていてあげるから頑張ろうな 」
和樹くんの膝に乗せられて、袖を少しまくられた。
ギュッと固定されていて、逃げ出せない。
もうこのまま点滴されるしかないみたい
自分の中で覚悟を決めるも
本当に怖くて怖くて仕方なくて、私のことを抑えている和樹くんの腕にしがみついてしまう。