大っ嫌いなのに………
「私だって少しくらい頑張れるのに…… 」
「叶花は十分頑張っているじゃん。
これだけ頑張っているんだからテストだってきっと大丈夫 」
叶花の頭をポンポン撫でる。
なんとか言い聞かせると、やっと叶花は部屋に戻ろうとする。
「うん…、おやすみ 」
「おやすみ 」
叶花がちゃんと寝ているか確認するために、しばらくして叶花の部屋を覗き込むとぐっすり眠っていた。
相当疲れているはずなのに、叶花はなんでこうも無理ばかりするんだ。
自分の体のこと、いつになったらわかって気にしたりできるんだろう。
まだまだ心配が尽きないし手がかかるな。
ま、そんな叶花が可愛いんだけど、少しはこっちの心配も分かってほしいなと思っていた。