大っ嫌いなのに………

もちろん病院だって恐怖過ぎるけど、診てくれるのは樹先生だから…


「やっぱり彼氏パワーか 」

「ち、違うよ… 」

「だって今までの叶花ならいくら一人で不安でも、倒れても病院行かないでしょ 」


「………… 」



それを言われたら言い返す言葉が見つからない。




「叶花病院までついていくね。荷物持つよ 」


「うん、テスト終わったばっかりなのにごめんね 」


「具合悪いときくらい気を使わないで
それにテスト終わったんだからやることないし 」


「うん…ゴホン…ありがとう 」


ゆっくりと立ち上がって、重たい体を引きずりながら歩き出した。



< 140 / 244 >

この作品をシェア

pagetop