大っ嫌いなのに………

「やっ…ゴホッ…ゲホッ 」


「痛て……、叶花俺の指噛まないで 」


必死の抵抗をしていると、私の口の中にあった和樹くんの手を噛んでしまった。

噛むのはやめたもののとんでもなく嫌なことをされるのは分かっているから抵抗する力は緩めない。


「叶花ちゃん、大丈夫だよ。怖くないから落ち着こうね 」

看護師さんは声をかけながらも、身体を押さえようとしてくる。


「叶花、暴れたらしんどくなるよ

看護師さん、一人で抑えるのは大変だと思うから、男の看護師呼んできてもらっていい? 」


「はいっ 」


看護師さんはそう言って病室を出ていった。
しばらくすると男の看護師さんと2人で戻ってきてしまった。




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