大っ嫌いなのに………
「オェ……ゴホッ…ゴホッ…!…ゲホッ‼︎ 」
たんをを吸引される。
苦しすぎる………。声も出せないよ。
体も頭も看護師さんにガッチリ固定されていて、どんなに抵抗しても身動き一つ取れない。
涙ばかりがポロポロと溢れる。
「叶花、頑張れてえらいよ。もう少しだからな 」
そう言いながら休むことなくたんを吸いとっていく
優しい和樹くんの声も今は悪魔の声にしか聞こえない。
「ウッ…ゲホッ…ゲホッ……… ゴボッ ゴホッ…」
「よし、もう終わりだからな。頑張ったな 」
ようやくチューブが抜かれて苦しさから解放された。