大っ嫌いなのに………
「グスッ…ゲホッ…嫌って言ったのに!
和樹くん嫌い! 」
「叶花の言うこと聞いていたらずっと苦しいままだよ 」
「グスッ…ヒック…治療だって苦しいもん 」
「苦しかったよな。でも少しは楽になっただろ? 」
さっきのが苦しすぎて、楽になったかなんて分からないよ。
「叶花、もう嫌なことはしないから泣かないで。少し聴診だけさせてね 」
和樹くんは聴診器を服の中に滑り込ませてくる。
泣きすぎたせいで、聴診している間に瞼が重くなってきた
「眠られそうなら寝ていいからね 」
和樹くんの声に安心すると意識が完全にシャットダウン。