大っ嫌いなのに………

「体調はどう? どこか痛かったりしない? 」

「……… 」

「叶花ちゃん、顔だけ出して
見えないと叶花ちゃんが辛いんじゃないかと心配だよ 」


「……… 」


ポンポン…


黙っていると布団越しだけど腰に樹先生の手が当たる。

ちょうど痛むあたりを樹先生はゆっくりさすってくれた。

何も言ってないのにこの辛さ分かってくれるんだ。

体は少し楽になるけど、涙が溢れてきた。

涙を止めようと思っても精神的に不安定になっているせいか止まらない。

酷い態度取ったのにこんな優しくしてくれる樹先生いつまでも怒っている理由なんてもうない。

でも、顔が酷いことになっているから余計に布団から出られないよ。







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