大っ嫌いなのに………
「叶花ちゃん、お布団の中で泣いてたら苦しくなっちゃうからまくるね 」
バサっと布団をまくられて、樹先生の顔が目の前にあった
「叶花ちゃん?やっぱりお腹痛いよな。大丈夫? 」
「ゔっ…痛い 」
「毎月こんなに痛むの? 」
「…うん 」
「そっか。いつもこれだと辛いな。診てもらう?」
「絶対嫌っ‼︎ 」
頭も痛くて血の気が引いていく感じもするのに、そこだけははっきりと拒否する。
「そう言うと思ったよ。痛み止めは飲んだことある? 」
「…ない 」
「ないってことは和樹先生にも辛いって言ったことないでしょ? 」
と樹先生に聞かれるけどあるわけないじゃん。
いくら和樹くんでも生理のことなんて恥ずかしくて、自分からなんて相談できなかった。
そもそも生理が初めてきた時も言ってなかったし…
生理自体始まったのも最近で、幸いにも生理痛が酷いのはいつも1日だけだからその時は疲れているフリをして和樹くんが帰ってくる前に寝たりしてごまかせていた。
「とりあえず、今日は痛み止め飲んで様子見よう。痛み止めが効かなかったら病気の可能性もあるから、和樹先生とも相談して専門の先生に診てもらう方向で考えるから 」