大っ嫌いなのに………
「絶対嫌っ!もうやめるの!終わりにする! 」
こんなの入れられたらと思うと血の気が引き慌てて佐々木先生の手を掴んで阻止する。
「叶花、手離すよ。あとこれだけだからね。
悠真、叶花の手抑えているからやって良いよ 」
「い、いやぁー…グスッ…ヒック… 」
もう当然大泣きだけど和樹くんに両腕と体押さえられて自由がない。
「んっ………痛いっ、 」
銀色の変な器具が入れられると、中でチクッと痛みがして異物感がすごい。
この痛み無理…
ずっとワンワン泣いてしまった。
「叶花ちゃん、ごめんねー。もう終わるからね。…… はい終わりだよ 」
「叶花、痛かったのによく頑張ったな 」
変な器具が抜かれてやっと痛みから解放される。
「これで検査終わりだから着替えたら診察室に戻ってきてね 」
「グスッ はい… 」